自宅の無線LAN環境がずっと802.11nまでしか対応しないアクセスポイントでNASの動画再生等でもたつきを感じていて、そのうち買い換えようかと思っていた矢先にヤフオクで新品未開封のモノが安く出ていたので購入してみました。
HPEがArubaを買収する前の製品なので、結構レア感ある製品です。
スペックとしては2.4/5GHz両対応、11ac対応(最大1.3Gb/s)、VLAN対応、仮想SSID、自立モード(Autonomous)対応で、必要そうな機能は網羅しつつ、専用コントローラが無くても使えるモデル。単体APとして利用できるまでのメモ書きです。
インターフェースは1Gbps対応のネットワークポートと、RJ45のコンソールポートがあり、CLIでも設定できる感じです。
このタイプのAPだと大抵ACアダプタでも電源供給できるものが多いのですが、これはPoE給電専用モデルなのでインジェクターかPoEスイッチが必須です。
背面には壁掛け用のブランケットが付く溝が付いているので、壁掛けも可能です。詳細はクイックスタートを参照
自立モード(Autonomous)への変換
大抵こういう機器はコンソール接続すれば何でも出来ると思っていたのですが
setup_arch: bootmem mpc85xx_rdb_setup_arch() arch: exit
これが出てくるだけで、一切操作を受け付けません。(管理画面からコンソール有効にしないと一切操作できないみたいです)
クイックスタートにはデフォルトIPの192.168.1.1にアクセスすれば自立モードに変換できると記載があるのですが、あるはずの「Switch to Autonomous Mode」ボタンがありません。。
色々調べてみると、最新のファームェアのReleaseNoteに「HP 560 autonomous mode」なる専用項目があり、読んでみると出来ない可能性があるとのこと。どうやらコントローラと通信する部分のみのファームウェアしか書き込まれておらず、自立モード部分が省略されたものが書き込まれているみたいです。
対処方法としては、ファームェアをTFTPで書き込んであげれば良いみたいです。(ファームェアはここでS/Nを入力すればDLできます)
バージョン6.5(V6.5.0.0-HP560-B19493.zip)の中にあるV6.5.0.0-HP560-B19493.cim.startupをTFTPで書き込んであげれば大丈夫でした。
同梱されてるHP_UnifiedToMSM(TFTP)_Instructions.pdfを読めば手順は書いてありますが簡単に書くとこんな感じ。
0.Windowsの機能の追加でTFTPクライアントを有効にしておきます
1.PCのIPアドレスを192.168.1.2/24に設定する
2.PoEスイッチにAPを接続する
3.クリップ等を使用してリセットボタンをLEDが高速点滅するまで押し続ける
4.192.168.1.1にpingが通ることを確認する
5.コマンドプロンプトでtftpでファームェアをputする
tftp -i 192.168.1.1 put V6.5.0.0-HP560-B19493.cim.startup image
6.転送成功したら自動的に再起動するので192.168.1.1にアクセスして「Switch to Autonomous Mode」が出てくることを確認する
再起動後、無事「Switch to Autonomous Mode」が出てきました。クリックすると自動的に再起動し、自立モードで起動してきます。
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